楽天G決算 : 最終損益赤字は縮小。全セグメント二桁増収でNon-GAAP営業利益拡大。モバイル事業は950万回線突破。

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楽天G業績のハイライト(2025年1〜9月期連結決算)

  • 売上収益:1兆7,876億円

  • Non-GAAP営業利益:583億円

  • IFRS営業利益:13億円

  • 親会社の所有者に帰属する四半期損失:1,512億円

楽天G業績のハイライト(2025年7〜9月期連結決算)

  • 売上収益:前年同期比+10.9%の6,286億円

  • Non-GAAP営業利益: 前年同期比+212.8%の386億円で大幅な黒字転換

  • IFRS営業利益:前年同期比+1,379.7%の80億円

  • 親会社の所有者に帰属する四半期損失:269億円(前年同期744億円)

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楽天G事業セグメント別の動き(2025年7〜9月期連結決算)

インターネットサービス

インターネットサービスセグメントでは、ふるさと納税の駆け込み需要や「楽天市場」「楽天トラベル」の好調を受け、前年同期比で増収増益を記録。国内EC流通総額は前年同期比14.5%増の1.7兆円と好調に推移しました。

  • 売上収益:前年同期比+11.1%の3,496億円

  • Non-GAAP営業利益:前年同期比+14.5%の242億円

フィンテック

フィンテックセグメントでは、クレジットカード・銀行・証券などの各サービスで顧客基盤の拡大および取扱高の増加が継続。売上収益は前年同期比20%超の増加、Non-GAAP営業利益も前年同期比30%超の増益となりました。

  • 売上収益:前年同期比+20.3%の2,505億円

  • Non-GAAP営業利益:前年同期比+37.9%の552億円

モバイル

モバイルセグメントでは、2025年9月末時点で933万回線になり、前四半期比40万回線の純増。2025年11月7日時点では950万回線に到達しました。契約回線数の増加やARPU(1回線あたりの平均収益)の改善を背景に売上収益が前年同期比二桁増収となりました。損失自体も縮小しており、明確な改善傾向が見られます。

  • 売上収益:前年同期比+12.0%の1,187億円

  • Non-GAAP営業損失:386億円(前年同期487億円)

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総括

楽天グループは、全セグメントにおいて売上収益の二桁増など、改善の流れが明確になってきています。特にフィンテック・ネットサービスが牽引し、モバイル事業でも2025年通期EBITDA黒字化へ順調に進捗しています。一方で、親会社の帰属損失が依然として大きく、財務・キャッシュフロー面での懸念も残ります。今後は「収益改善の持続」と「財務構造の健全化」が課題となるでしょう。